他社頓挫のHubSpot再構築。データ駆動型FC事業への変革と業務効率化

他社頓挫のHubSpot再構築。データ駆動型FC事業への変革と業務効率化

お客様の課題

起きていた事象

  • 顧客情報や面談履歴、販促履歴が複数ツール(Kintoneや他システム)に分断され、情報の一元管理ができていなかった。
  • 他社ベンダー主導でHubSpotの導入を進めたものの、要件や目的が不明瞭なまま構築され、現場に定着せずプロジェクトが頓挫しかけていた。
  • 加盟店開拓のアプローチ優先順位やSV(スーパーバイザー)の支援判断が属人化しており、活動コスト(CPO/CAC)の可視化ができていなかった。

データが分断された状態

解決策・ご支援したこと

伴走アプローチの軸:  単なるシステム設定の代行ではなく、プロジェクト全体の目的を「FC事業本部の売上最大化」と再定義し、ワンチームのPMOとして要件整理から現場への定着化まで泥臭く伴走しました。 

戦略立案・全体設計

他社が構築を進めていたHubSpot環境を引き継いだ際、当社はまず目の前の設定作業を一旦ストップし、経営層や各事業部長が「どのような意思決定を行いたいか」という根本的な目的の再整理から着手しました。KGI・KPIから逆算する形で、営業パイプラインや商談ステージの再定義、さらには見込顧客・加盟店のスコアリングロジックを一から策定。システムに業務を合わせるのではなく、ビジネス成長を促すための共通言語を整備し、全社的なデータマネジメントの土台と方針を確固たるものへと引き上げました。

具体施策の実行・運用

戦略を「絵に描いた餅」にしないため、現場の営業担当者やSVが無理なく入力・活用できる環境づくりに深くコミットしました。これまで紙ベースで行われていた加盟申請の手続きをデジタル化(フォーム移行)したほか、SVの面談報告フォーマットやプレイブックを新たに整備。さらに、各担当者が次に取るべきアクションやフォローアップを自動で促すワークフローを構築することで、入力の手間を極力省きながらセールス活動の標準化と抜本的な効率化を実現しました。

基盤構築・データ分析

分断されていたKintoneや基幹システム等のデータをHubSpotへ集約するため、複雑なデータオブジェクト設計(コンタクト・会社・取引・研修など)や名寄せ作業を徹底的に行いました。また、ご提供いただいたエクセルなどの管理ファイルを活用して緻密な課題管理を実施し、データ精緻化やシステム連携における細かな懸念事項を一つひとつ泥臭く解消。その結果、CPO・CACといった営業指標や加盟店ごとの売上推移、SVの活動状況をリアルタイムで把握できる部門長向けダッシュボードを構築し、データに基づく迅速な経営判断を可能にする基盤を完成させました。

  • 想定される活用シーンや施策のポイント
    • 経営会議において、リアルタイムなダッシュボードを見ながら即座に投資判断やリソース配分を決定
    • SVが訪問前に加盟店の過去履歴やスコアを確認し、データに基づいた的確なアップセル・クロスセル提案を実施
    • マーケティング部門が、Cランク以下の滞留リードに対する行動履歴(Webサイト訪問等)を基にピンポイントな掘り起こしを実行

使用ツールや他ツールとの連携

  • HubSpot (Marketing Hub / Sales Hub / Service Hub)
  • Kintone(既存システムからのデータ連携・一部移行)
  • 商奉行(基幹システム/請求・決済データ)
  • Google Workspace(フォーム等の移行元)
  • Backlog(プロジェクト管理・課題管理)

成果

成果のポイント

  • 他社依存からの脱却と、レポート集計工数月間約40時間削減 

他社主導で頓挫しかけていたプロジェクトを、自社主導のデータ駆動型組織へと力強く軌道修正しました。これまで複数ツールから手作業でかき集めていた部門長向けのレポート作成工数を月間約40時間削減。さらに、加盟申請のデジタル化による手続き・処理速度の50%向上や、CPO/CACの可視化による広告・販促費の最適化が実現し、新規加盟店拡大と既存店LTV向上に向けた強固な事業基盤が確立されました。

クリエイティブホープの支援のポイント

クリエイティブホープは、「言われたものをただ作る」だけの請負業者ではありません。今回のプロジェクトでも、他社が残した複雑な設定環境をそのまま引き継ぐのではなく、クライアントの事業部長や現場リーダーと直接膝を突き合わせ、「本当に出すべき成果は何か」を徹底的に問い直しました。Backlogを活用した緻密で透明性の高い課題管理や、現場が使いやすいプロパティへの再定義など、上流の戦略策定から泥臭いデータ移行・定着化まで「クライアントチームの一員」として逃げずに伴走しきったことが、本プロジェクト成功の最大の要因です。

よくあるご質問

Q. 既存のツール(Kintoneなど)からHubSpotへ乗り換えるべきか迷っています。

A. ツールを乗り換えること自体が目的にならないよう、まずは貴社が「どのようなデータを活用して事業を伸ばしたいか」を整理することが重要です。CRHでは現行業務の棚卸しから伴走し、必要に応じて既存ツールとの連携(併用)も含めた、最適な全体アーキテクチャをご提案します。

Q.去に他社ベンダーに依頼して失敗した経験があるのですが、途中からの引き継ぎや再構築は可能ですか?

A.  可能です。本事例のように、他社が構築して頓挫した環境の棚卸しと要件の再定義から入るケースも多数ございます。現在のシステム設定状況だけでなく、過去のプロジェクトで「何が障壁になったのか」を紐解き、貴社にとって無理のないロードマップを再構築いたします。

Q.  現場の営業担当者が新しいツールにきちんと入力してくれるか不安です。 

A.  現場への定着化(チェンジマネジメント)はシステム導入において最も重要なフェーズです。CRHでは、現場の入力負荷を下げるための項目最小化や自動化ワークフローの構築に加え、入力することで現場自身が「売上につながるメリット」を感じられるようなダッシュボード設計・活用研修までトータルでご支援します。