自分の都合を一度手放せるか。困っているクライアントと本当の信頼を築くたったひとつのこと
こんにちは。
50人の会社から、社会にちょっと良いインパクトを残したい、藤井です。
先日、街を歩いていたときのことだ。
道の片隅で、小さな子供が一人で泣いていた。
声をかけようか一瞬迷った。
なぜなら、そのときの私は少し急いでおり、頭の中は次の打ち合わせのことでいっぱいだったからだ。
「きっと近くに親がいるだろう」
そうやって通り過ぎることもできたはずだ。
しかし、足を止めた。
その子の前にかがみ込み、目線を合わせて「どうしたの?」と声をかけた。
迷子になって、どうしていいか分からず不安だったようだ。
一緒に警察に連絡し、無事に保護者が見つかったのだが、帰り道にふと考えさせられた。
もし自分が「自分の都合」だけを優先して通り過ぎていたら、どうなっていただろうか。
そして、こうも思った。
実は、泣いている子ばかりではない。 本当に困り果てたとき、声も出せずに静かに固まっている子もいるのではないか、と。
この子供とのやり取りを通じて、経営やクライアントワークも全く同じだなと思った。
私たちは日常の中で、様々なクライアントと向き合っている。
クライアントも時として、突然「泣いている(大きな課題に直面して困り果てている)」状態になる。
あるいは、本当は深刻な課題を抱えているのに、困っている素振りを見せず、静かに耐えていることもあるかもしれない。
そのとき、私たちはどう接しているだろうか。
現代のビジネスパーソンは、つい自分の都合を優先してしまう罠にハマりがちだ。
・今、目の前の自分の仕事で忙しいから
・契約の範囲外のことだから
・決められたスケジュールを優先したいから
自分の都合や形式を理由に、相手のSOSから目を背けてはいないだろうか。
あるいは、相手が泣いているからといって、理由も聞かずに手持ちのツールや定型的な提案という「お菓子」をただ手渡して済ませていないだろうか。
それでは、本当の信頼関係は生まれない。
本質的な問題解決にもつながらないのだ。
本当に大切なのは、以下の姿勢だと思う。
・自分がどれだけ急いでいても、一度立ち止まること
・自分の都合ではなく、相手と同じ目線まで腰を落とすこと
・言葉にならない「声なきSOS」にまで耳を澄ませること
クライアントが本当に求めているのは、綺麗に描かれた提案書という「地図」ではない。
今まさに困っている現場で、同じ目線に立ち、泥臭く共に歩んでくれるパートナーだ。
表に見えている表面上の課題(泣き声)だけに反応するのではない。 その裏にある不安や、まだ言語化されていない潜在的な痛みに気づけるか。
そこにこそ、私たちのプロフェッショナルとしての価値が問われている。
目の前で困っている人に、どう向き合うか。
それは、私たちが仕事を通じて社会にどんな価値を提供したいのか、という自らの「スタンス」そのものだ。
今日、あなたの目の前にいるクライアントや仲間。
彼らは今、どんな表情をしているだろうか。
言葉の裏に、小さく隠れたSOSはないだろうか。
自分の都合というメガネを一度外し、相手と同じ目線で向き合ってみる。
それだけで、生まれる信頼も、仕事の景色も、きっと大きく変わるはずだ。
日々、アップデート。
自分の歩幅で、進んでいこう。
クリエイティブホープ 藤井