BIツールの導入手順5ステップと成功のポイントを解説!

膨大なデータを効率的に分析・見える化するためには、 BI ツールが有効な選択肢になります。しかし、 BI ツールの導入を検討しているものの、うまく導入が進まずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

本記事では、 BI ツールの概要や導入手順、導入を成功させるためのポイントなどを一挙にご紹介します。自社で BI ツールの導入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

BI ツールとは?

まずは、 BI ツールの概要についてご説明します。 BI ツールの正式名称は「 Business Intelligence ツール」であり、膨大なデータを分かりやすく見える化するためのツールです。

BI ツールを活用することで、グラフや表などを用いたビジュアライズを行い、人間が直感的に理解できる形でデータを可視化できます。また、データを見える化するだけでなく、データの保管や分析まで、データに関連する作業を一気通貫で実行できる点も BI ツールの大きな特徴です。

また、 BI ツールの種類は多岐にわたり、

  • Domo
  • Tableau
  • Microsoft Power BI

など、市場には様々なツールが存在します。

昨今、数多くの企業が BI ツールを導入し、自社が保有するデータを分析・見える化することで、業務効率化や生産性向上に繋げています。

BI ツールの重要性

昨今、デジタル技術の急速な発展に伴い、データ活用の重要性が強く叫ばれるようになりました。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、消費者の購買活動の場がリアルからオンラインに移ったことで、企業が保有するデータ量は爆発的に増大しています。

ただし、データは存在しているだけでは意味がありません。データを人間が理解できるように見える化し、有効なインサイト(洞察)を抽出することで初めて価値が生まれます。そして、それらの情報をもとに意思決定を行うことで、データドリブンな経営基盤を構築可能になるため、データを分かりやすく分析・見える化できる BI ツールは有効な武器の一つになります。

さらに、 BI ツールを活用することで、これまで手動で行なっていた作業を自動化でき、自社の業務効率化や生産性向上に繋がります。このように、自社のビジネス成長を加速するためには、 BI ツールが重要な鍵を握っているといえるでしょう。

関連記事:データドリブン経営とは?具体的な実現方法を 5Step でご紹介!

BI ツールの導入手順 5 ステップ

ここまで、 BI ツールについて詳しく解説してきましたが、具体的にどのように導入を進めれば良いのでしょうか?本章では、 BI ツールの導入手順を 5 つのステップに分けてご説明します。

Step.1 見える化・分析の対象データを決める

まずは、見える化・分析の対象データを決めることが BI ツール導入に向けた第一歩です。どのようなデータを見える化・分析したいのか、自社が実現したいことや目指すべきゴールから逆算して、慎重に検討を進めてください。この時、なるべく多くの人から意見を集めて、解消すべき課題を起点として考えることが大切です。

Step.2 要件定義を行う

対象データが決まった後は、具体的な要件定義のフェーズに移ります。自社にとって必要な機能を洗い出し、ツールに求める要件を明確化してください。

例えば、

  • レポートのテンプレートが用意されていること
  • XX テラバイトの大容量データでも問題なく処理できること
  • 毎月の利用料金が XX 円以内におさまること

など、様々な観点からツールの要件定義を行うことが大切です。ここで決めた要件をもとにツールを選定するため、要件定義はとても重要なプロセスであると言えます。

Step.3 BI ツールを選定する

具体的な要件を定義したら、いよいよ BI ツールの選定を行います。市場には数多くのツールが存在するため、自社の要件や重視する機能に応じて、最適なものを選択してください。

選定基準の具体例としては、料金や機能の充実度、使いやすさ(ユーザーインターフェース)などが挙げられます。また、トラブル発生時に落ち着いて対応できるよう、サポート体制もツールを選ぶ上で重要なポイントになるといえるでしょう。代表的な BI ツールを記事後半で紹介していますので、そちらも参考にされてください。

Step.4 システム設計を行う

導入する BI ツールを決定した後は、実業務で利用するためのシステム設計を行います。 BI ツールで効率的にデータを分析・見える化できるよう、他システムとの連携やデータの流れも含めて、自社システムを効率的に運用するための全体設計を実施してください。せっかく BI ツールを導入しても、システム設定がいい加減な場合は効果が薄れてしまうため、時間をかけて慎重に作業を進めることが大切です。

Step.5 運用ルールを決める

最後に、 BI ツールを活用するための運用ルールを決めてください。例えば、保管するファイルのファイル名に命名ルールを設けたり、 BI ツールへアクセスできる人の権限範囲(部署・役職など)を検討します。このように、運用ルールを適切に整備することで、組織全体で BI ツールを有効活用することが可能になり、ツールの導入効果を最大化できます。

BI ツール導入を成功させるためのポイント

ここまで、 BI ツールの概要や導入手順を詳しく解説しましたが、ツール導入時にはどのような点を意識すれば良いのでしょうか?本章では、 BI ツール導入を成功させるためのポイントについてご説明します。

導入目的を明確化する

BI ツールの導入はそれ自体が目的ではなく、自社が目指すべきゴールへ到達するための手段に過ぎません。そのため、まずは BI ツールの導入目的を明確化し、具体的なゴールから逆算してツール導入を進めることが大切です。これにより、自社に必要な機能や重視すべきポイントを具体化でき、ツールの導入を円滑に進めることが可能になります。

現場の状況に応じてスモールスタートする

BI ツールの導入後、いきなり大量のデータを分析・見える化しようとした場合、作業が煩雑になり、思うような効果を得られない可能性があります。そのため、どのデータを優先すべきなのかを検討し、優先順位を付けながらスモールスタートすることが大切です。そして、 BI ツールの使い方に慣れてきたら、対象データの範囲を広げて BI ツールを本格的に活用してください。

BI ツールを活用するための社員教育を行う

せっかく BI ツールを導入しても、社員がツールを使いこなせない場合は導入効果が薄れてしまいます。そのため、 BI ツールを導入する際は、ツールの使い方や運用ルールを社員へ説明するなど、適切な教育を施すことが重要なポイントになります。これにより、社員の BI ツールに対する理解を深めることができ、ツール導入後の適正運用にも繋がります。

関連記事:BIツールとは?活用事例や使いこなすためのポイントを徹底解説!

代表的な BI ツール

最後に、代表的な BI ツールを 3 つピックアップしてご紹介します。ぜひ、自社で BI ツールを導入する際の参考にしてください。

Domo

Domo (読み方:ドーモ)は「ドーモ 株式会社」が提供する BI ツールであり、 500 以上のデータソースと接続できる点が大きな特徴です。グラフ・データ集計を自動化できることはもちろん、リアルタイムのデータ分析も可能なため、自社の業務効率化・生産性向上に大きく寄与します。さらに、ビッグデータ分析にも対応しており、豊富なテンプレートでダッシュボードを容易に構築できる点も Domo のメリットの一つだといえます。

Tableau

Tableau (読み方:タブロー)は「株式会社 タブロー」が提供する BI ツールであり、グローバルで多くのユーザーに支持されています。直感的に操作できる点が Tableau の大きな特徴であり、専門知識を持たない初心者でも、簡単にデータの分析・見える化を行うことが可能です。また、強力なガバナンスとセキュリティを備えているため、自社のデータを安全に守りながら作業を進められる点も嬉しいポイントです。

Microsoft Power BI

Microsoft Power BI (読み方:マイクロソフトパワービーアイ)は「日本マイクロソフト 株式会社」が提供する BI ツールであり、プログラミングなしでデータの分析・見える化を行うことが可能です。クラウド・オンプレミスのどちらかに関わらず、アクセスさえできれば如何なるデータにも接続できます。また、 PC 利用だけではなく、 Windows や Android 、 iOS など、各種モバイルアプリにも対応しているため、デバイスを問わずに柔軟に利用できる点も大きなメリットです。

まとめ

BI ツールを導入することで、自社のデータを分析・見える化でき、データドリブンな意思決定を実現可能になります。自社のビジネスを成長させるためには、 BI ツールが有効な手段の一つになるといえるでしょう。

ただし、 BI ツールの導入を成功させるためには、適切なステップを順番に進めていく必要があります。また、意識すべき重要なポイントがいくつか存在するため、この記事を読み返して内容を理解しておきましょう。

もし、自社だけでBIツールを導入することが不安な場合は、導入サポートを外部委託することも有効な選択肢になります。BIツール導入を円滑に進められることはもちろん、導入後の運用相談を行うことも可能なため、BIツールの導入効果を最大化できます。

弊社クリエイティブホープもBIツール導入ソリューションを提供しており、BIツール導入に向けた業務整理からユースケースに合わせたダッシュボード構築まで、一気通貫で様々なサポートを行なっています。

BIツールの導入・活用でお困りの方は、ぜひこちらの問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。入力内容を確認した上で、担当者から改めてご連絡させていただきます。強引やしつこいセールスは一切ございませんので、ご安心ください。

本記事を参考にして、 BI ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

SNSでシェアする

google mapで見る