【2023年】おすすめのCRMツール7選を一挙にご紹介!(比較表付き)

顧客情報を効率的に管理するためには「CRMツール」の活用が欠かせません。企業がCRMツールを導入することで、業務効率化や生産性向上など、様々なメリットを享受できます。

本記事では、CRMの基礎知識に加えて、代表的なCRMツール7つを比較表付きでご紹介します。CRMツールを選ぶときのポイントも解説していますので、自社でCRMツールの導入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

CRMとは?

CRMは「Customer Relationship Management」の略であり、日本語では顧客関係管理と呼ばれています。顧客情報の管理を効率化できる点がCRMの大きなメリットであり、自社の生産性向上を実現する上でとても重要なものであるといえます。

例えば、CRMで顧客情報を管理することで、社員全員が同じ情報をもとに営業活動を行うことができます。また、CRMは顧客の基本情報だけではなく、自社との取引状況や直近の対応履歴などを確認することもできるため、自社と顧客の関係性を時系列的に把握することが可能になります。

そして、これらの情報をもとに顧客対応を進めることで、顧客一人ひとりに合わせたアクションを実行でき、取引拡大や顧客満足度の向上に繋がります。顧客ニーズの多様化・高度化が進んでいる現代においては、CRMの有効活用が企業の明暗を分けるといっても過言ではないでしょう。

CRMツールとは?

CRMツールとは、顧客の基本情報や自社との取引状況、顧客との関係性などを効率的に管理するためのITツールのことです。CRMツールを活用することで、社員全員が顧客に関する様々な情報をもとに顧客対応を行うことができるようになり、組織全体として大幅な生産性向上に繋がります。

近年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、消費者ニーズは多様化かつ高度化しています。これに伴い、企業は顧客情報を適切に管理し、顧客一人ひとりに合わせた有効なアクションを打ち出す必要性に迫られています。

このような背景から、現在はCRMツールの存在が重要視されており、実際に多くの企業がCRMツールを活用して効率的に顧客情報を管理しています。デジタル技術が発展した現代においては、CRMツールは必要不可欠であるといえるでしょう。

また、CRMツールと混同しやすい言葉としてSFAツールが挙げられますが、CRMツールとSFAツールは明確に異なるものです。SFAは「Sales Force Automation」の略であり、営業活動を効率化するためのツールです。SFAツールは営業活動に焦点を当てたツールであるため、CRMツールのように顧客の詳細情報や自社との関係性などを一元的に管理することはできません。

なお、この記事では「CRMツール」という表現を使っていますが、一般的にはCRMという言葉自体がCRMツールを指すことも多いため、この点は覚えておくと良いでしょう。

【比較表付き】おすすめのCRMツール7選

本章では、代表的なCRMツールを7つに絞ってご紹介します。以下、今回ピックアップしたCRMツールの一覧表です。

ツール名 主な機能 月額料金 サポート体制
HubSpot ・顧客データの管理
・コミュニケーションチャネルの管理
・Webチャット
Starter:2,160円
Professional:96,000円
※ 2023年9月17日時点
・メール
・チャット
・電話
Zoho CRM ・案件状況の管理
・顧客データと活動を紐づけて管理
・顧客とのメール履歴をシステム上で確認
スタンダード:1,680円
プロフェッショナル:2,760円
エンタープライズ:4,800円
アルティメット:6,240円
※2023年9月17日時点
・メール
・ポータルサイト
Sales Cloud ・商談管理
・顧客情報の管理
・売上予測
Essentials:3,000円
Professional:9,600円
Enterprise:19,800円
Unlimited:39,600 円
※ 2023年9月17日時点
・電話
・ヘルプサイト
Sansan ・名刺情報の管理
・セミナー参加者情報・商談メモの管理
・顧客の拠点情報・人事異動情報の管理
非公開 ・問い合わせフォーム
kintone ・顧客情報の管理
・名刺情報の管理
・データのビジュアライズ(グラフ化)
ライト:780円
スタンダード:1,500円
※2023年9月17日時点
・メール
・電話
Synergy! ・データベース管理
・ノーコードでのフォーム作成
・LINEへのメッセージ配信
非公開 ・メール
・電話
・サポートサイト
Freshsales ・AIチャットボット
・カスタマイズ可能なWebフォーム
・Slackとの統合
Growth:18米ドル
Pro:47米ドル
Enterprise:83米ドル
※円建て料金は非公開
※月払いの料金(年払いの場合は割引あり)
※2023年9月17日時点
・チャット
・ヘルプデスク
ツール名 主な機能 月額料金 サポート体制
HubSpot ・顧客データの管理
・コミュニケーションチャネルの管理
・Webチャット
Starter:2,160円
Professional:96,000円
※ 2023年9月17日時点
・メール
・チャット
・電話
Zoho CRM ・案件状況の管理
・顧客データと活動を紐づけて管理
・顧客とのメール履歴をシステム上で確認
スタンダード:1,680円
プロフェッショナル:2,760円
エンタープライズ:4,800円
アルティメット:6,240円
※2023年9月17日時点
・メール
・ポータルサイト
Sales Cloud ・商談管理
・顧客情報の管理
・売上予測
Essentials:3,000円
Professional:9,600円
Enterprise:19,800円
Unlimited:39,600 円
※ 2023年9月17日時点
・電話
・ヘルプサイト
Sansan ・名刺情報の管理
・セミナー参加者情報・商談メモの管理
・顧客の拠点情報・人事異動情報の管理
非公開 ・問い合わせフォーム
kintone ・顧客情報の管理
・名刺情報の管理
・データのビジュアライズ(グラフ化)
ライト:780円
スタンダード:1,500円
※2023年9月17日時点
・メール
・電話
Synergy! ・データベース管理
・ノーコードでのフォーム作成
・LINEへのメッセージ配信
非公開 ・メール
・電話
・サポートサイト
Freshsales ・AIチャットボット
・カスタマイズ可能なWebフォーム
・Slackとの統合
Growth:18米ドル
Pro:47米ドル
Enterprise:83米ドル※円建て料金は非公開

※月払いの料金(年払いの場合は割引あり)
※2023年9月17日時点
・チャット
・ヘルプデスク

HubSpot

HubSpot 公式HP
出典元:HubSpot 公式HP

HubSpot(ハブスポット)は「HubSpot Japan 株式会社」が提供しているツールであり、マーケティングを総合的に促進させるプラットフォームです。HubSpotには「Sales hub」というSFAツールや「marketing hub」というMAツールなど、CRM以外の機能も多数搭載されている点が大きな特徴です。

HubSpotを活用することで、すべての顧客データとコミュニケーションチャネルを一元的なCRMプラットフォーム上で管理できるようになり、顧客サポートや顧客の維持率の向上、および顧客基盤の拡大が容易に可能になります。その結果、カスタマージャーニーのあらゆる段階にわたって、カスタマーサービスの管理を強化し、多くの顧客の満足度を高めることができます。

Zoho CRM

Zoho CRM 公式HP
出典元:Zoho CRM 公式HP

Zoho CRM(ゾーホーシーアールエム)は「ゾーホージャパン 株式会社」が提供しているCRMツールであり、HubSpotと同様にSFA機能を数多く搭載している点が大きな特徴となっています。

Zoho CRMの導入により、顧客データを関連する活動と紐付けて記録・管理することが可能になります。また、情報の集約・整理を自動化できるため、業務効率化や管理コストの削減に繋がります。

Sales Cloud

Sales Cloud 公式HP
出典元:Sales Cloud 公式HP

Sales Cloud(セールスクラウド)は「株式会社 セールスフォース・ジャパン」が提供しているツールです。グローバルで圧倒的なユーザー数を誇り、CRMとSFAの機能を兼ね備えている点が特徴の一つとなっています。

Sales Cloudには様々な機能が搭載されており、商談管理や営業支援、売上予測などをSales Cloudのプラットフォーム上で一元的に完結できます。また、数多くのアドオンが用意されているため、自社が実現したいことに合わせて、個別にカスタマイズできる点もSales Cloudのメリットだといえるでしょう。

Sansan

Sansan 公式HP
出典元:Sansan 公式HP

Sansan(サンサン)は「Sansan 株式会社」が提供している営業DXサービスです。Sansanと聞くと名刺管理をイメージする方が多いと思いますが、実はSansanにはCRMとして利用できる機能も多数搭載されています。

例えば、セミナーの参加者情報や商談メモをシステム上で管理して全社員で共有したり、顧客の拠点情報や人事異動情報などを一元的に管理・見える化したりできます。これらの機能により、顧客の最新の情報を把握できるようになり、その後の効率的なアクションを検討することが可能になります。

kintone

kintone 公式HP
出典元:kintone 公式HP

kintone(キントーン)は「サイボウズ 株式会社」が提供しているツールであり、様々な機能が搭載されている業務改善プラットフォームとなっています。自社の状況に合わせて、必要な機能だけを選んで利用できる点がkintoneの大きな特徴です。

kintoneで実現できることは多岐にわたりますが、CRMツールとして利用する場合は顧客情報の管理や名刺の管理などが該当します。あらゆる機能がオールインワンで提供されているため、上手く活用すればツールの管理を一元化でき、自社の業務効率化に繋がります。

Synergy!

Synergy! 公式HP
出典元:Synergy! 公式HP

Synergy!(シナジー)は「シナジーマーケティング 株式会社」が提供しているツールであり、ノーコードで作成できるフォーム機能が大きな特徴となっています。また、フォーム機能だけではなく、Synergy!にはCRMに求められる様々な機能が搭載されています。

例えば、CRMに必要不可欠なデータベース管理はもちろんのこと、顧客向けのアンケートも簡単に作成できます。さらに、アンケート結果をデータベースに紐づけることで、顧客の属性・対応履歴などをもとに分析を行うことも可能です。

Freshsales

Freshsales 公式HP
出典元:Freshsales 公式HP

Freshsales(フレッシュセールス)は「株式会社 アイアンドディー」が提供しているツールであり、コンテキスト駆動型なCRMとして有名です。コンテキストとは「背景」「文脈」「状況」などを意味する言葉であり、Freshsalesはこれらの要素をもとに自社の生産性向上をサポートするツールとなっています。

例えば、AIを活用したチャットボットにより、Webサイトの訪問者とリアルタイムにチャットすることが可能です。これにより、接触機会をロスすることなく顧客とコミュニケーションを行うことができ、その後の具体的な商談に繋げることができます。

CRMツールを選ぶときのポイント

前章でご説明した通り、一口にCRMツールと言ってもその種類は多岐にわたります。そのため、自社に最適なツールを選ぶことがCRMツールの導入を成功に導くためのポイントになります。

それでは、具体的にどのような点を意識してCRMツールを選べば良いのでしょうか?ここからは、CRMツールを選ぶときのポイントについて解説します。

導入目的を明確化する

CRMツールには様々な機能が搭載されているため、自社の導入目的を明確化することが重要なポイントになります。

例えば、

  • 顧客情報の管理
  • 顧客とのリレーション強化
  • 顧客満足度の向上

など、CRMツール導入により実現できることは多岐にわたります。ツールごとに得意分野が異なるため、まずは自社の課題を明確化し、その課題を解決するために最適なCRMツールを選ぶことが大切です。

また、CRMツールはシステムに取り込むための顧客データがなければ意味を為しません。そのため、自社の課題・目的に合わせて適切な顧客データを収集することも、CRMツールを導入する際の重要なポイントだといえます。

関連記事:顧客データを活用した効果的なマーケティング戦略と成功事例

運用体制をイメージする

CRMツールは導入して終わりではなく、適切に運用して初めて価値を生み出すことができるものです。そのため、導入前にCRMツールの運用体制をイメージしておくことは非常に大切です。

もし、運用体制を考慮せずに多機能なCRMツールを導入した場合、リソースが足りずにツールを適正運用することができず、思うような効果を得られないリスクがあります。そうならないためにも、事前にCRMツールの運用にかかるコストや人的リソースを算出し、適切なツールを選択・導入してください。

導入前にデモ版を使用する

CRMツールの中には、一定期間無償で利用できるデモ版を提供しているものが存在します。もし、自社が検討しているツールがデモ版を提供している場合は、積極的に活用することをおすすめします。

デモ版は、部分的に機能制限などが設けられていることもありますが、ツールの操作性やインターフェースなどは本番環境と同じものが提供されていることが一般的です。事前にツールの操作イメージを掴むことができる点はデモ版の大きなメリットになるため、複数のツールでデモ版を体験し、自社にとって最も使いやすいツールを選ぶと良いでしょう。

CRMツールの導入プロセス

最後に、CRMツールの導入プロセスをご紹介します。自社でCRMツールを導入する際は、この流れに沿って対応を進めることで円滑なツール導入を実現できるため、参考までにご覧ください。

Step.1 課題・KPIの具体化

CRMツールを導入する際は、はじめに課題を明確化し、適切なKPIを設定する必要があります。ツール導入によってどのような課題を解決したいのか、最終的に目指すべきゴールは何かを慎重に検討してください。このKPI設定によりツール選定の方向性が変わるため、CRMツールを導入する上では非常に重要なプロセスであるといえます。

Step.2 ツール選定

KPIを設定した後は、具体的なツール選定のステップに移ります。前章でご説明したポイントを踏まえながら、自社に最適なツールを選んでください。この時、特定のツールに絞って検討を進めるのではなく、複数のツールを比較しながら、メリット・デメリットなどを客観的に判断して選定すると良いでしょう。

Step.3 設定作業

CRMツールを導入したら、はじめに設定作業を行う必要があります。利用ユーザーの権限設定やカラム設定など、一つずつ細かい設定を着実に進めてください。多くのCRMツールでは、導入後のサポートが付帯していることが一般的なので、迷ったらツールの提供元に相談することをおすすめします。

Step.4 インテグレーション

インテグレーションとは、CRMツールを別のシステムと連携・統合する作業のことです。CRMツール単体でも営業活動を効率化することは可能ですが、別システムとの組み合わせにより効果をさらに高めることが可能です。なお、連携するシステムの代表例としては、SFAツールやMAツールなどが挙げられます。

関連記事:【2023年】おすすめのSFAツール7選を一挙にご紹介!(比較表付き)
関連記事:【2023年】代表的なMAツール5つを比較!選び方・導入プロセス

Step.5 本格運用

インテグレーションが完了したら、いよいよCRMツールを本格運用します。ツールに搭載されている様々な機能を活用して、自社の営業活動を効率化しましょう。なお、CRMツールを使いこなすためには、一定のスキルが求められるため、必要に応じてメンバー向けにトレーニングを実施することも重要です。

まとめ

本記事では、CRMの基礎知識や代表的なCRMツールなどをご紹介しました。

CRMツールを導入することで顧客情報の管理を効率化でき、組織全体の生産性向上に繋がります。この記事を読み返して、重要なポイントを理解しておきましょう。

ただし、市場には様々なCRMツールが存在するため、それぞれの違いを理解して自社に最適なツールを選ぶことが大切です。仮にツール選びを誤ってしまった場合、思うような効果を得ることはできないため、慎重に検討を進めてください。

また、CRMツールの導入プロセスは一般的に共通しており、この記事に沿って対応すれば、円滑にツール導入を進めることができます。ツール導入にかかるコストや設定作業などの工数をネガティブに捉えずに、必要投資として前向きに取り組んでいただければと思います。

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本記事を参考にして、CRMツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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