なぜアイデアが出ないのか?思考の「変数」を捨て、会話から始める発想論

なぜアイデアが出ないのか?思考の「変数」を捨て、会話から始める発想論

こんにちは。
50人の会社から、社会にちょっと良いインパクトを残したい、藤井です。

先日、スマホで写真を撮ろうとしていたときのことだ。
目の前の風景をどう切り取ろうか、一人でカメラの設定を弄っていた。 絞り、シャッタースピード、ISO感度。

完璧な一枚を撮ろうと「変数」を調整し、一人で悩み続けているうちに、一番良い光の瞬間は過ぎ去ってしまった。

そのとき、たまたま一緒にいた友人に
「何悩んでるの? あそこから撮ったらみたら?」
と声をかけられた。

言われた通りにシャッターを切ってみると、思いもよらない面白い写真が撮れたのだ。

以前、有名アーティストの写真を撮られているプロのカメラマンさんにお話を聞いたことがある。

「その人を見続けて、写真を撮り続けていると次どんな表情をして、どんな動きをするか予測がつくんだよね」

写真というのは、単なる景色や姿の記録ではなく、撮影者がその瞬間に抱いた気持ちや、対象へ向けるまなざしまでも写し出す鏡のようなものである。
目に見えない感情や空気感が、光や構図をとおして一枚の画面に宿る。

こういう刹那的なものというのは、視点だったり予測を前提にアイデアだったり発想につながっていそうに思う。
だからこそ発想力というのは、培った異なる経験=筋トレやボディメイクなどトレーニングした先にある瞬発力のようなものだと私は思っている。
(天性のものもあるとは思いますが。)

だからこそ、発想するためのルーティンを身につけておけばそれなりにアイデアは出せるようになるものだ。

例えば、ビジネスにおけるアイデア出し。

「藤井さんって、アイデアがいろんな引き出しから出てくるよね?」
周囲から、そんな意見をよく頂戴する。

私自身、最初から頭の中に画期的な答えがあるわけではない。
ただ、アイデアを出すときに大切にしているいくつかの姿勢がある。

・なるべく多様な人と話してしゃべる(アウトプット)・議論する
・なるべく条件(変数)を撤廃する
・なるべくありえなそうな・バカなことからアイデアを出す
・一番話が伝わる人、笑ってくれそうな人を想像する
・最後に伝わらなそう、笑ってくれなそうな人を想像する

1つ目は、なるべく多様な人と話してしゃべる・議論することだ。
自分一人で考えているとき、アイデアを出す基準や論点が自分でも曖昧なことが多い。 だからこそ、まずは声に出して誰かに話してみる。

発話することで、自分の頭の中にあるもやもやした考えや論点が、自然と整理されていく。 そして、自分の発話に対して相手から返ってくる異質な意見。 そこにこそ、想像もしなかったアイデアの広がりが生まれるのだ。

2つ目は、なるべく条件(変数)を撤廃することだ。
人はアイデアを出そうとするとき、無意識に「予算」「時間」「自社の立場」といった制約を設けてしまう。 アイデアが出ないのは、頭の中の条件(変数)が多すぎるからだ。
だから、その制限となる条件をいったんすべて捨ててみる。 「もし予算が無限だったら?」「もし明日リリースするなら?」と変数を撤廃してみる。 制約を外した世界を想像することで、初めて可能性の芽が大きく広がる。

3つ目は、なるべくありえなそうな・バカなことからアイデアを出すことだ。
人が集まる場には、どうしても「4つの壁」が存在する。
認識の壁、文化の壁、意識の壁、そして感情の壁だ。

4つ目と5つ目は、キッカケをつくることと最終的に修練する上での味付け程度に捉えてもらってしまって構わない。

この壁が邪魔をして、人は無難でつまらないアイデアしか出せなくなる。
その固まった壁を取っ払うために有効なのが、あえて「ありえなさそうなバカバカしい発想」から入ることだ。

一見するとバカバカしい問いやアイデアこそが、場にある無意識の壁を打ち破る最大のハンマーになる。

現代人は、真面目であればあるほど罠に陥りがちだ。
一人で机に向かい、完璧な正解を出そうと条件(変数)を増やし、壁の中でフリーズしてしまう。

自分の頭脳だけで一人悩み続けても、生きたアイデアは生まれない。

必要なのは、リアルな会話の場面に出て、多様な人と声を掛け合い、思考を動かすことだ。
完璧な計画書も、一人だけの正解もいらない。

アイデアが出ずに煮詰まっているなら、まずは手元のノートを閉じてほしい。
自分を縛っている条件をひとつ手放してみる。 そして、誰かに声をかけ、バカバカしい問いから話を始めてみる。
その小さなアウトプットから、未来を変えるアイデアは動き出す。

日々、アップデート。
自分の歩幅で、進んでいこう。
クリエイティブホープ 藤井