正確にこなす側から、変革を起こす側へ。クリエイティブホープが定義する人間の価値

こんにちは。
50人の会社から、社会にちょっと良いインパクトを残したい、藤井です。

 

先日、馴染みの小さな料理店で、店主と若い職人のやり取りを見ていて面白いことに気づいた。

若い職人は、指示された食材を驚くほど正確に、素早く切り揃えていた。 無駄のない見事な手つきだ。

一方で、店主はまったく別の動きをしていた。
誰でも同じ品質を出せるよう調理手順を「型」として整理しつつ、合間には新メニューの試作を重ねていた。
一皿を正確に作る技術も大切だ。 しかし、店全体をスムーズに動かす「仕組み」を作ること。 そして、これまでの枠組みを越えて「新しい価値」を生み出すこと。
店が生き残り、成長し続けるために必要なのは、後者の視点である。


この光景を眺めながら、私は思った。
ビジネスの現場も、まったく同じ構造ではないか、と。
いつもそんなこと考えながら物事を見ているのでこれは癖です。(笑)


一歩外の世界を見渡せば、複雑で予測不能な変化が次々と押し寄せてくる。 正解のない時代の中で、「自分の立ち位置はこれでいいのか」と模索するのは、誰もが立たされている岐路だ。

特にAIの進化は目覚ましい。 決まった手順の処理や正確な作業は、AIが猛烈なスピードで代替していく。
だからこそ、私たちには「人間だからこそ出せる価値とは何か」という本質的な問いが突きつけられている。

では、その「人としての価値」の土台とは何だろうか。
それを明確に定めているのが、私たちが定義している「全社統一ベーシックスキル」という指標だ。 個人の成長段階(ビヨンダーランク)によって、持つべき視点や求められる役割が変わる。

  • B1 (DO) 「当たり前」を徹底し、プロの土台を作る段階だ。 決まった枠組で情報処理し、ミスなく正確に作業をやり抜く確かな力を身につける。
  • B2 (How) 指示待ちを脱し、「自分で考え、周りを動かす」ステップだ。 相手の動きを予測し、進行や工夫によって場をスムーズにする。
  • B3 (What) 単なる作業者ではなく「プロジェクトの成功に責任を持つ」視点だ。 作業そのものではなく「価値」にこだわり、本当の課題を特定する。

そして、AI時代において私たちが特に意識すべきなのが、その先にある「B4」と「B5」の領域である。

  • B4 (Why) 自分のチームだけでなく「会社としてどうあるべきか」を主語にする段階だ。 個人の成功を組織の力に変えるため、自らのノウハウをテンプレートやフローとしてまとめ、全社へ共有する「仕組み化」を実行する。
  • B5 現状を疑い、リスクを取って「新しい非連続な成長」を実行する段階だ。 既存の枠組みを壊し、勝てるビジネスモデルを創出して、専門性を「稼ぐ力」へと変えて新たな事業を生み出す。

同じ「資料を作る」「データを分析する」という仕事でも、視点によって見えている世界は全く違う。
B1の視点では「ミスなく正確に作ること」がゴールになる。 B2になれば「相手がどう動くかを予測して工夫する」ようになり、 B3になれば「そもそもこの資料はクライアントに本当の価値を生むか?」と問う。

B4になれば「これを誰でも再現できる全社の仕組みに落とし込めるか」を考え、 B5になれば「この知恵を武器にして、新しい事業を創出できないか」という視点に立つ。
目の前の処理だけに囚われていると、自分の現在地を見失ってしまう。 作業そのものは、AIがどんどん引き受けてくれる時代だ。
だからこそ、私たちは視点を一段も二段も引き上げなければならない。

AIに作業を任せ、私たちは「仕組み」を作り、「変革」を起こす側へとシフトしていくのだ。

クリエイティブホープという50人ほどの会社にいることの意味。

それは、完成された巨大な組織図(地図)のパーツになることではない。

自らの手で「変数」をいじり、現場の実態(街道)を泥臭く歩きながら、この本質的なスキルを磨けることにあると私は思っている。

立派な肩書きや条件といった「地図」の上だけで満足してはいけない。

あなたが今日向き合っているその仕事。
それは、単なる「作業」だろうか。 それとも、未来の事業や仕組みを創る「価値」の源泉だろうか。

目の前の業務から、一度目を離してみてほしい。

一歩立ち止まって、自分の現在地と、次に向かうべき視点を確かめてみる。 それだけで、明日からの歩みはきっと迷いのない、力強いものに変わるはずだ。

日々、アップデート。
自分の歩幅で、進んでいこう。

クリエイティブホープ 藤井