高齢化社会に対応した住環境と生活支援の提供を通じて、安心できる暮らしの実現に取り組んでいる企業様の事例を紹介します。
住まいやケアの仕組みまでを包括的に整えることで、多様なニーズに応えるサービス基盤を構築しています。
クリエイティブホープは長期にわたり同社のWebサイト運用を支援し、継続的で粘り強い改善提案の働きかけによりリニューアルを実現しました。運用データをもとにUX設計を見直し、情報の導線最適化やスマートフォン対応の強化を図り、Webサイトからの成果向上に寄与しています。
課題
複雑なコンテンツ構成とモバイル非対応がCVを阻害
クリエイティブホープは、長期間にわたりWebサイトの運用支援を行い、その中で構造上の課題を確認し、継続的に改善提案を行ってきました。前回のサイトリニューアルで作成されたコンテンツの一部は、市況の変化により効果を発揮しにくくなったページとして散在している状態でした。
ユーザーが目的の情報に辿り着きにくいことで、CV(コンバージョン)到達が阻害される状態が続いていたため、早急な改善が求められていました。また、情報が多いことで必要な情報が埋もれ、検討段階にあるユーザーが迷いやすく、回遊性も低下。特にスマートフォンユーザーが全体の半数以上を占めていたにもかかわらず、PC版表示をそのまま縮小した画面が提供され、視認性や操作性に課題がありました。
さらに、ユーザー行動データは収集されていたものの、その分析と可視化が十分に行われておらず、どの導線が成果に結びついているかを把握するのが困難でした。これにより、効果的なサイト運用や改善施策の決定が難しい状況が続いていました。
クリエイティブホープはこうした課題を粘り強く指摘し、具体的な改善提案を継続的に行うことで信頼を得た結果、リニューアル案件として追加支援をご依頼いただきました。
解決策
ユーザー行動を起点に、4つの軸でWebサイトを再設計
これらの課題を踏まえ、Webサイトを成果に結びつける構造へと再構築するため、以下の4つの観点で具体的な改善を実施しました。
1. UX改善
Googleアナリティクス4(GA4)のユーザーデータを分析し、CVユーザーと一般ユーザーの動線を可視化。
回遊されやすいページや離脱ポイントを特定し、それに基づいたページ構成や導線設計に見直しました。検討段階ごとの意図に対応する形で、必要な情報に素早く辿り着けるようUXを再設計しています。
2. レスポンシブ化
スマートフォン経由のアクセス比率が高いことを受け、全ページを対象にレスポンシブ対応を実施。
デザインルールを明確にし、複数の端末で検証を重ねることで、デバイスを問わず一貫した操作性と視認性を確保しました。
3. サイト統廃合&サイトマップ作成
既存の重複・不要コンテンツを洗い出し、役割が明確な情報のみを残すかたちで統廃合を実施。
これにより、ユーザーが迷うことなく目的の情報へアクセスできる構造を実現しました。あわせて、コンテンツ構成全体を見直し、新たなサイトマップを設計しました。
4. SEO対策
ブランドネームなど関連する検索キーワードを精査し、各ページにおいてTDH(タイトル・ディスクリプション・H1)を最適化。内部リンク構造の見直しも行い、検索エンジンからの流入経路強化に取り組みました。
これらの施策を通じて、サイト全体の情報を最適化し、構造・表示・検索性のすべてにおいて整合性の取れたWebサイトへの再構築を実施しています。
結果
CV数は最大3.5倍に増加。情報の最適化が成果へ直結
サイトリニューアル後、UX再設計とユーザーが意図する情報にたどり着けるように最適化することで、定量的な成果に直結しました。
特に、2025年1月には「施設の内覧予約」が前年同月比で約3.5倍、「問い合わせ」は約2.7倍、「資料請求」も約1.4倍に増加。
こうした複数のコンバージョン(CV)項目において、大幅に上昇しました。
また、ユーザーの平均エンゲージメント時間も安定しており、Web上での情報取得や比較行動がスムーズに行える構造へと改善されたことがデータで裏付けられています。
クリエイティブホープの支援により、同社のWebサイトは確実に営業成果に寄与する資産へと進化を遂げることができました。