HubSpotの基礎知識|ハブ構成・料金・データ設計まとめ
この記事の要約(TL;DR)
- HubSpotは現在、世界で最も使われているCRMプラットフォームの一つとされ、単なるMAツールではなく「顧客に関するデータを一元化するカスタマープラットフォーム」として位置付けられています
- 料金プランは「無料・スターター・プロフェッショナル・エンタープライズ」の4グレードがあり、部署ごとに異なるグレードを組み合わせることでコストを最適化できます
- 機能は「マーケティング」「セールス」「サービス」「コンテンツ」「データ」「コマース」の6つのハブに分かれています
- 最大の強みは、蓄積したデータをAI(HubSpot Breeze)で分析・活用できる点にあります
- 効果を最大化する鍵は、コンタクト・会社・取引・アクティビティという4つのデータ構造に「正しくデータを溜めること」です
HubSpotとは?世界標準のカスタマープラットフォーム
HubSpotは外資系のCRM(顧客関係管理)ツールで、世界中の企業で導入が進んでいます。CRMの領域ではこれまで他社が先行してきた歴史がありますが、近年ではHubSpotが世界で最も利用されているCRMツールの一つに数えられるようになってきており、事実上の世界標準プラットフォームとして扱われることが多くなりました。
世界No.1クラスのCRMツールとしての位置付け
日本国内では、HubSpotは約10年前から「MA(マーケティングオートメーション)ツール」というイメージで語られることが多く見られました。しかし現在は、それにとどまらず「カスタマープラットフォーム」として展開されています。その根底にあるのは、あくまで顧客との関係管理(CRM)です。商談管理やメルマガ配信といった個別の業務だけでなく、顧客に関するあらゆる情報を一つの場所に蓄積・一元化することそのものが、HubSpotの本質的な価値だと言えます。
無料プランでもここまでできるデータ蓄積とAI活用
HubSpotは、データを蓄積するだけであれば無料で利用でき、ユーザー情報は100万件規模まで登録が可能です。無料の範囲でも問い合わせ管理や1対1の日程調整カレンダーなど、実務ですぐに使える機能が揃っています。さらに近年では、蓄積されたデータを「HubSpot Breeze」というAI機能を使って要約・活用できるようになっており、これが現在のHubSpotの大きな強みの一つになっています。
HubSpotのプラン・グレードの仕組み
4つのグレード(無料・スターター・プロフェッショナル・エンタープライズ)
HubSpotのグレードは「無料」「スターター」「プロフェッショナル」「エンタープライズ」の4種類で構成されています。スターターはデータ管理に一定の制限がある一方、HubSpotのロゴを非表示にできるようになります。プロフェッショナルになると業務の自動化や独自のレポート作成が可能になり、エンタープライズでは複雑な高度管理機能やボリュームディスカウントが適用されます。
ハブ単位で組み合わせてコストを最適化する
HubSpotは、蓄積したデータをどの部署がどう活用するかによって、機能が「ハブ」単位で分かれているのが特徴です。すべてのハブを同じグレードに統一する必要はなく、「マーケティングはプロフェッショナル、セールスはスターター」のように、部署ごとのニーズに合わせて柔軟に組み合わせることで、無駄なコストを抑えられます。他のハブの機能も使いたくなった場合は、単体で追加するだけでなく「カスタマープラットフォーム バンドル版」へアップグレードする選択肢もあり、月額料金がほぼ変わらずに他のハブが解放されるケースもあるため、費用対効果の観点でも確認する価値があります。
実際にクリエイティブホープが支援した事例でも、会員管理・刊行物販売・セミナー運営・請求管理など、複数のシステムに分散していた業務をHubSpotへ統合したことで、業務コストが3〜4割削減される見込みとなったケースがありました。単にツールを乗り換えるのではなく、部署ごとの機能をどう組み合わせて基盤を作るかという設計次第で、コスト構造そのものが大きく変わってくることが伺えます。
▼この事例の詳細はこちら
複雑な業務システムをHubSpotへ統合。業務コスト3〜4割削減へ伴走
6つのハブ(Hub)でできること
HubSpotは大きく分けて6つのハブで構成されています。
マーケティング/セールス/サービスハブ
マーケティングハブは、メルマガ配信や広告連携、ステップメールによる顧客育成(ナーチャリング)など、基本的なマーケティング施策を担うハブです。セールスハブでは、営業の行動管理や売上予測、受注率改善のための管理が可能です。サービスハブはカスタマーサポート向けの機能を備えており、FAQサイトの構築やアンケートの実施などに活用できます。
コンテンツ/データ/コマースハブ
コンテンツハブは、CMS機能を軸にウェブサイトの管理やランディングページの増産、SNS投稿などをカバーします。データハブは、複雑なデータ加工や他システムとの高度な連携を可能にするハブです。コマースハブでは、決済まわりの管理を行うことができます。
外部ツール連携とノンコードの使いやすさ
HubSpotは外部ツールとの自動連携が非常に充実している点も特徴です。ZoomなどのWeb会議ツールやIP電話と連携した文字起こし、Sansanなどの名刺管理ツール、さらにはChatGPTのようなAIツールとの連携も可能です。加えて、エンジニアでなくても直感的に操作できるノンコード設計になっており、データが一元管理されているため、ツール間の「データ同期エラー」を気にする必要がなく、現場の担当者がスムーズに使いこなせる設計になっています。
HubSpot活用で差がつく「データの持ち方」

コンタクト・会社・取引・アクティビティという4つのデータ構造
HubSpotを使いこなすうえで最も重要とされるのが、データの持ち方です。システム内には、コンタクト(個人データ)、会社(所属企業データ)、取引(商談の進捗データ)、アクティビティ(メールの送受信履歴や電話記録、タスク、社内メモなどの行動履歴)という、互いに紐づく4つの独立したデータ構造が存在します。
正しい場所にデータを溜めることでAI分析の精度が上がる
例えば「決算月」という情報は、個人(コンタクト)ではなく会社(会社オブジェクト)のデータとして登録するべきものです。このように「正しい場所に正しいデータを溜めておく」ことが、AIによる分析精度を左右します。この設計を丁寧に行うことで、将来的には「受注率の高い行動パターン」や「開封されやすいメールの傾向」といった分析・可視化も正確に行えるようになります。
クリエイティブホープが支援した製造業向けの事例でも、分散していた顧客データを一元管理する環境を整え、購買履歴や関心度をもとに顧客ランクを定義したことで、ランクごとに最適化した施策を自動で展開できるようになり、LTV(顧客生涯価値)の最大化につながった実績があります。データを「正しい場所に、正しい形」で蓄積すること自体が、施策の精度を底上げする土台になっていると言えるでしょう。
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データ活用と自動化で売上・LTV最大化へ!HubSpotを活用したマーケティング基盤の確立
こうして見ていくと、HubSpotは単なる機能の集合体ではなく、「データをどう設計し、どう活かすか」という視点が土台にあるツールだということが分かります。とはいえ、実際に自社にとってどのグレード・ハブの組み合わせが最適なのか、データ構造をどう設計すればよいのかは、企業ごとの事業内容や体制によって変わってくる部分でもあります。
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導入や運用は30名を超えるHubSpotの有資格社員の中から、ご要望やプロジェクトに合わせて適切なメンバーをアサイン。豊富な知識や経験に対してこれまでHubSpot社から「Customer First in Japan 2021」の表彰やコミュニティでの活動を表彰されています。
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