【2026年最新】HubSpotの料金体系と選び方|7つの変数と「やりたいこと別」プラン早見表
HubSpotの料金ページを開いてみたものの、「結局、自社にはいくらかかるのか」がはっきりしない——そんな状態でこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。Hub単体の月額だけを見て予算感を掴もうとすると、シート数やオンボーディング費用、AI機能の従量課金などが後から積み上がり、想定より高くなるケースは少なくありません。
この記事では、2026年8月時点のHubSpot公式価格をもとに、①料金を決める7つの変数、②「この施策をやりたいなら実質このプランが必要」という逆引きの早見表、③オンボーディング費用まで含めた総額の目安、の3点を整理します。マーケティング責任者の立場で「自社にはどのプランが必要か」を判断する材料としてお使いください。
この記事の要約(TL;DR)
- HubSpotの料金は、①製品・バンドル ②エディション ③シート数 ④マーケティングコンタクト数の4変数で月額が決まり、⑤クレジット ⑥オンボーディング費用 ⑦支払い方法で総額がさらに変わります
- Hubを単品で組み合わせるより、HubSpot for Marketersなどのバンドルを使ったほうが安くなるケースがあります(例:Marketing Hub+Content Hub Professionalの単品合計より月4.2万円安い)
- 「やりたいこと」を先に決めれば、必要なプランは3章の早見表から逆引きできます
- ライセンス月額だけでなく、多くの製品で必須となるオンボーディング費用(初期費用)を含めて予算化する必要があります
- 月次払いは年間契約より約10%高くなるため、本記事の価格はすべて年間契約時の月額で統一しています
目次
- 【結論】HubSpotの料金は7つの変数で決まる
- 1. 何が買えるのか:HubSpot製品マップ
- 2. 料金を決める7つの変数
- 3. やりたいこと別・プラン早見表
- 4. ケース別モデルプラン(総額シミュレーション)
- 5. 見落としがちなコスト
- 6. 適正プランは「やりたいこと」から逆算する
【結論】HubSpotの料金は7つの変数で決まる
Hubの月額だけを見て予算を組むと、総額はまず見えてきません。HubSpotの料金は大きく2つの層で決まります。①どの製品・バンドルを買うか、②エディション、③シートの種類と人数、④マーケティングコンタクト数——ここまでが「月額そのもの」を決める4つの変数です。そこに、⑤HubSpotクレジットの従量課金、⑥導入時に必要になることが多いオンボーディング費用、⑦年間契約か月次払いか、という3つの変数が加わることで、実際に支払う総額が膨らんでいきます。まずはこの7つの変数を頭に入れたうえで、次章から順に見ていきましょう。
|
番号 |
変数 | 内容 |
|---|---|---|
| ① | どの製品・バンドルを買うか | Smart CRM/6つのHub/Customer Platform/HubSpot for Marketers/組み合わせて購入 |
| ② | エディション | 無料/Starter/Professional/Enterprise |
| ③ | シートの種類と人数 | コアシート/セールスシート/サービスシート/表示のみシート(無料・無制限) |
| ④ | マーケティングコンタクト数 | Marketing Hubのみ。Starter 1,000件/Professional 2,000件/Enterprise 10,000件 |
| ⑤ | HubSpotクレジット | AI機能全般の従量課金。毎月リセットで繰り越しなし |
| ⑥ | オンボーディング費用 | 必須のものがある。最も見落とされやすい |
| ⑦ | 年間契約か月次払いか | 月次払いは約10%高い |
本記事に掲載する価格は、すべて年間契約時の月額です。月次払いを選ぶと約10%高くなります。以降の各表では繰り返し注記しません。
1. 何が買えるのか:HubSpot製品マップ
HubSpotの製品構成は、土台となるSmart CRM、その上に乗る6つのHub、そして複数のHubをまとめて購入するバンドルという3層で理解すると分かりやすくなります。多くの方が最初につまずくのは「Hubがいくつあるか」ではなく、「Hubを個別に買うべきか、バンドルでまとめて買うべきか」という判断です。まずは3層の全体像を押さえたうえで、それぞれの選び方を見ていきましょう。
土台となるSmart CRM
Smart CRMは「無料で全部使える土台」ではありません。実際には、①無料ツールとして提供される部分、②他のHubを購入すると自動的に付与されるコア機能、③単体で購入するコア機能、という3つの層に分かれています。「CRMなのになぜ料金がかかるのか」と感じる方は、この三層構造を押さえていないケースがほとんどです。下表で、それぞれの入手方法と内容を確認してください。
| どう手に入るか | 内容 |
|---|---|
| 無料ツール | Smart CRMの機能の一部が使える |
| 他のHubを購入した場合 | 購入したエディションに応じたSmart CRMのコア機能が自動的に付与される |
| 単体で購入する場合 |
Professional 5,400円/月/シート(3,000クレジット) |
6つのHub
- Marketing Hub:メール配信、ランディングページ、フォーム、ワークフローなど、リード獲得からナーチャリングまでを担うマーケティング施策の実行基盤です。
- Sales Hub:取引パイプライン管理、シーケンス、通話の記録・分析など、商談の進行と営業活動の効率化を支援します。
- Service Hub:チケット管理、ナレッジベース、チャットボットなど、カスタマーサポートの仕組み化に使う機能が中心です。
- Content Hub:Webサイト・ランディングページ・会員サイトなど、コンテンツの制作・公開・管理を担います(旧CMS Hub)。
- Data Hub:データの同期・統合・クレンジングなど、CRM内外のデータ品質を支える基盤機能です(旧Operations Hub)。
- Revenue Hub:決済・サブスクリプション管理など、収益まわりの機能をカバーします(旧Commerce Hub)。
それぞれのHubで何ができるか、具体的な機能と必要なプランの対応は、3章の「やりたいこと別・プラン早見表」で詳しく解説します。
3つのバンドルと無料ツール
6つのHubは個別に組み合わせて購入することもできますが、複数のHubを使う予定がある場合はバンドルのほうが割安になることがあります。代表的なバンドルは2つです。1つは6つのHubすべてがセットになったCustomer Platform、もう1つはMarketing HubとContent Hubの2製品に絞ったHubSpot for Marketersです。
| HubSpot for Marketers | Professional | Enterprise |
|---|---|---|
| 月額 | 108,000円 | 456,000円 |
| 含まれるコアシート | 3件(追加 5,400円/月) | 5件(追加 9,000円/月) |
| マーケティングコンタクト | 2,000件 | 10,000件 |
| HubSpotクレジット | 3,000 | 5,000 |
| 導入支援(必須・1回限り) | 360,000円 | 840,000円 |
実際の金額で比較すると、その差は明確です。Marketing Hub ProfessionalとContent Hub Professionalをそれぞれ単体で購入すると、月額96,000円+54,000円で合計150,000円になります。一方、同じ組み合わせをHubSpot for Marketers Professionalでまとめて購入すると月額108,000円で済み、その差は月42,000円です。マーケティングとコンテンツ制作の両方をHubSpotで賄う予定があるなら、バンドルを検討する価値があります。
名称が変わった製品
近年の製品体系見直しに伴い、複数の製品名称が変更されています。旧称のまま情報を探すと見つからないことがあるため、あわせて確認しておきましょう。
| 旧称 | 現在の名称 |
|---|---|
| CMS Hub | Content Hub |
| Operations Hub | Data Hub |
| Commerce Hub | Revenue Hub |
| CRM Suite | Customer Platform |
| Marketing+ | HubSpot for Marketers |
各製品の価格一覧
| 製品 | Starter | Professional | Enterprise |
|---|---|---|---|
| Smart CRM | — | 5,400円/シート | 9,000円/シート |
| Marketing Hub | 840円/シート | 96,000円(コアシート3・コンタクト2,000) | 432,000円(コアシート5・コンタクト10,000) |
| Sales Hub | 840円/シート | 10,800円/シート | 18,000円/シート |
| Service Hub | 840円/シート | 10,800円/シート | 18,000円/シート |
| Content Hub | 840円/シート | 54,000円(コアシート3) | 180,000円(コアシート5) |
| Data Hub | 840円/シート | 86,400円(コアシート1) | 240,000円(コアシート1) |
| Revenue Hub | プランなし | 10,200円〜 | 16,800円〜 |
| Customer Platform | 840円/シート | 156,000円(6シート) | 564,000円(8シート) |
| HubSpot for Marketers | プランなし | 108,000円(コアシート3) | 456,000円(コアシート5) |
※ 2026年8月26日時点、HubSpot日本語公式ページの表示価格(年間契約時の月額)です。最新の価格は公式料金ページをご確認ください。
上表のStarterには、通常価格の2,400円/月/シートと、新規契約者向け・期間限定の840円/月/シートという2つの表示が公式サイト上に併記されています。840円はキャンペーン価格である可能性が高く、適用条件や期間は変動するため、契約前に必ず公式サイトまたは営業担当者に最新の条件を確認してください。
2. 料金を決める7つの変数
ここからは、7つの変数のうち、1章で触れた「①どの製品を買うか」以外の6つを順に見ていきます。
変数② エディション:無料・Starter・Professional・Enterprise
HubSpotのエディションは、無料・Starter・Professional・Enterpriseの4段階です。無料とStarterは基本的な機能を低コストで使えるプランで、位置づけとしては「無料版の延長線」に近いイメージです。一方、ワークフローの分岐やカスタムレポート、ABMなど、施策を本格的に仕組み化する機能の多くはProfessionalから解禁されます。「Starterまでは基礎、Professionalから本格運用」という感覚で捉えておくと、プラン選定で迷いにくくなります。どの機能がどのエディションから使えるかの具体的な線引きは、3章の早見表で確認してください。
変数③ シート:人数分だけ増えるわけではない
シートは「利用する人数分だけ課金される」と誤解されがちですが、実際に有料シートが必要になるのは、コンテンツを編集したり機能を操作したりする人だけです。有料シートにはコアシート、セールスシート、サービスシートなどの種類があり、Hubやエディションによって必要なシート種別が変わります。一方、レコードの閲覧や案件の確認だけを行う「表示のみシート」は追加費用なしで人数無制限に利用できます。営業マネージャーや経営層など、入力はしないが状況を確認したいだけのメンバーは表示のみシートで十分なケースが多く、この違いを押さえておくと見積もりの精度が大きく変わります。
変数④ マーケティングコンタクト数
マーケティングコンタクト数は、Marketing Hub特有の変数です。メール配信やワークフローの対象にできる連絡先の上限を指し、Starterは1,000件、Professionalは2,000件、Enterpriseは10,000件が基準となっています。この上限を超えると追加費用が発生しますが、具体的な単価や条件は契約形態によって異なるため、見込み顧客リストの規模が大きい場合は公式の見積もりで実際の金額を確認することをおすすめします。
変数⑤ HubSpotクレジット
HubSpotクレジットは、AI機能全般で使われる従量課金の通貨のようなものです。「Agent Hubを使うとクレジットを消費する」のではなく、「AI機能を使うとクレジットを消費し、その一部をAgent Hubが管理している」という順序で理解してください。ワークフロー内のBreezeアクションやBuyer Intent、Data StudioなどもAgent Hubの管理対象ではありませんが、クレジットは消費します。下表で、主なアクションごとの消費数を確認しましょう。
| クレジットを消費するアクション | 消費数 | 関係する製品 |
|---|---|---|
| 顧客対応エージェント(1件のコミュニケーション解決) | 50 | Service Hub |
| データエージェント(1レコード) | 10 | Smart CRM |
| 案件創出エージェント(1リードへの推奨) | 100 | Sales Hub |
| コンテンツエージェント(1件生成・ベータ) | 1,000 | Content Hub |
| ワークフロー内のBreezeアクション(1実行) | 10 | Hub横断 |
| Buyer Intent(月次の有効化/1社の監視) | 10〜50 | Smart CRM |
| Data Studio(1回・行数で変動・ベータ) | 25〜200 | Data Hub |
各エディションにあらかじめ含まれるクレジット数は、Starterが500、Professionalが3,000、Enterpriseが5,000です(Data HubとCustomer Platformは例外で、Professionalが5,000、Enterpriseが10,000)。不足した場合は1,000クレジットあたり1,080円(年払い)で追加購入できますが、未使用分は繰り越されず毎月リセットされる点に注意してください。使い切れなかったクレジットは翌月に持ち越せないため、AI機能を計画的に使う運用が必要です。
なお、Agent Hubは、こうしたAI機能とクレジット消費を一元管理する横断レイヤーという位置づけの製品です。単体では購入できず、Professional・Enterpriseを中心に、現在はパブリックベータとして提供されています。
変数⑥ オンボーディング費用
オンボーディング費用は、多くの製品で契約時に必須となる初期費用です。ライセンスの月額だけを見て予算を組むと、この費用が抜け落ちて後から予算オーバーになるケースが少なくありません。1回限りの費用ではありますが、下表のとおりMarketing Hub Professionalだけでも36万円、Enterpriseになると84万円と決して小さな金額ではないため、契約前に必ず見積もりに含めて検討してください。
| 製品 | Professional | Enterprise |
|---|---|---|
| Marketing Hub/HubSpot for Marketers | 360,000円 | 840,000円 |
| Sales Hub/Service Hub | 180,000円 | 420,000円 |
変数⑦ 年間契約と月次払い
支払い方法にも料金差があります。月次払いは年間契約に比べて約10%高く設定されており、本記事に掲載している価格はすべて年間契約時の月額です。月次払いを選択する場合は、掲載金額よりも1割ほど高くなる想定で予算を組んでください。
3. やりたいこと別・プラン早見表
ここまでの7つの変数を踏まえたうえで、実務でよくある「やりたいこと」を起点に、必要なプランを逆引きできる早見表にまとめました。プランの一覧を眺めるのではなく、自社が実現したい施策から必要なプランを絞り込む使い方をおすすめします。各行は、つまずきやすいポイントと必要になるプラン、参考になる関連記事の3点セットで構成しています。
マーケティング
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| 多段のステップメール・スコア連動ナーチャリングを回したい | Starterはワークフローの自動アクションが10個まで。分岐やスコア連動は事実上組めない | Marketing Professional | リードナーチャリング戦略策定と実行支援で商談創出を加速/注文住宅ビルダーのリード育成 |
| メールを継続的に大量配信したい | 無料は月2,000通。Starterは「マーケティングコンタクト契約数×5/暦月」が上限 | Professional(×10=月20,000通)/Enterprise(×20=月40,000通) | メール改善で流入増とMQL化を加速 |
| キャンペーン単位でROIを可視化したい | キャンペーン機能はStarterでは使えない | Marketing Professional | キャンペーン機能の「再定義」とよくある失敗/成果を正しく測るための指標と、次の一手 |
| ABMで重点企業を狙い撃ちしたい | ABM機能はStarterでは使えない | Marketing/Sales Professional | HubSpotでABM・IBM実装支援 |
| 商談化に効いたチャネルを収益ベースで測りたい | マルチタッチ収益アトリビューションはProfessionalでも使えない | Marketing Enterprise | HubSpotでCRMデータ分析/HubSpotとの広告連携・活用 |
営業
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| 商材・物件・契約など独自の情報をCRMで管理したい | カスタムオブジェクトが必要になる | Enterprise | 製造業向け入力インターフェース/HubSpotでPRM実装 |
カスタマーサポート・サイト
| やりたいこと | つまずく壁 | 必要なプラン | 関連記事 |
|---|---|---|---|
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| LPを量産したい/サイトをHubSpotに載せたい | Content Starterはウェブサイトページ・LPが各30件まで | Content Professional(各10,000件) | 企業サイト・サービスサイトのリニューアル支援/HubDBを用いたテンプレート実装支援 |
全社・データ基盤
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|---|---|---|---|
| 施策別の効果をカスタムレポートで経営に出したい | Starterはカスタムレポートが0本(標準レポートのみ) | Professional(100本)/Enterprise(500本) | HubSpotでCRMデータ分析 |
| 事業部・ブランドごとにデータを分離したい | キャンペーン・LP・Eメール・フォーム・ワークフロー等のパーティションはProfessionalでも使えない | Enterprise | HubSpotデータパーティション |
| 他CRM・基幹システムと共存させたい/移行したい | データ同期は無料でも可能。カスタムフィールドマッピングはStarter、プログラマブルオートメーションはProfessionalから | Data Hub(要件次第) | 名寄せと突合で正確な顧客データ基盤を構築/MA×不動産CRMの統合要件定義をPMOが伴走/業界特化CRMを共存させる要件定義のコツ |
| 既存の業務システムをHubSpotに寄せたい | Hubの組み合わせとカスタム実装で判断が変わる | 要件次第 | HubSpotによる業務システム代替支援/業務システムをHubSpotへ統合し業務コスト3〜4割削減 |
特に問い合わせの多い3つのポイントについて、補足します。
ワークフローの自動アクション数(マーケティング):Starterのワークフローは、条件分岐を使わない単純な自動化には対応していますが、実行できる自動アクションは10個までという制限があります。スコアに応じてメールの内容を出し分けたり、複数ステップの条件分岐を組んだりするナーチャリングは、この制限内では事実上組めません。多段階のシナリオを検討している場合は、早い段階でProfessionalへの移行を視野に入れておくと手戻りが少なくなります。
営業パイプラインの本数(営業):無料プランは1本、Starterは2本までしか取引パイプラインを作成できません。事業部や商材ごとに営業プロセスを分けたい場合、この本数では全社運用にすぐに不足します。Professionalの15本、Enterpriseの100本という上限を踏まえ、将来的な事業部の増加も見込んだうえでプランを検討してください。
カスタムレポートの本数(全社・データ基盤):Starterでは、施策ごとの効果を独自の切り口で可視化するカスタムレポートが作成できず、標準レポートのみでの運用になります。経営会議やマーケティング会議で「この施策の成果はどうだったか」を独自の指標で報告したい場合、Professional以上(100本)が実質的な最低ラインになります。
ここまで「やりたいこと」から必要なプランを逆引きしてきました。ただ実際のご相談では、「やりたいことをどう言語化するか」から詰まっているケースがほとんどです。
「営業の状況を見えるようにしたい」「メールをもう少しちゃんとやりたい」——この粒度で構いません。お話ししながら要件に落としていくところからご一緒できます。
4. ケース別モデルプラン(総額シミュレーション)
料金記事の多くはライセンスの月額のみを紹介していますが、実際に予算を組むにはオンボーディング費用を含めた「初期費用+月額」で捉える必要があります。ここでは、組織規模の異なる3つのケースを想定し、それぞれどのような構成になるかを見ていきます。
| ケース | 想定 | 候補となる構成 |
|---|---|---|
| A:小さく始める | マーケティング2名。まず顧客情報の一元管理とメール配信から | Customer Platform Starter |
| B:仕組み化する | マーケティング3名+営業7名。ナーチャリングと商談管理を回す | 3案を比較(下表) |
| C:全社で使う | 複数事業部、数万件のデータベース、権限分離が必要 | Enterprise(+Data Hub) |
ケースA:小さく始める——マーケティング担当が2名程度で、まずは顧客情報の一元管理とメール配信から始めたいという段階であれば、Customer Platform Starterで十分にスタートできます。無料ツールや各Hubの基礎機能を一通り揃えられるため、本格運用に入る前の土台づくりに向いています。
ケースB:仕組み化する——マーケティング3名、営業7名程度の体制で、ナーチャリングと商談管理を本格的に回していく段階になると、Starterでは機能が不足します。この規模になると構成の選択肢が複数出てくるため、下表で3つの候補を比較します。
| 構成 | 月額 | 初期(導入支援・必須) |
|---|---|---|
| ① Marketing Professional(コアシート3込み)+ Sales Professional×7シート | 96,000円 + 75,600円 = 171,600円 | 360,000円 + 180,000円 = 540,000円 |
| ② Customer Platform Professional(6シート込み・追加4シート) | 156,000円 + 追加シート費 | ご状況によって変わりますので、お問い合わせください。 |
| ③ HubSpot for Marketers Professional(コアシート3込み)※営業機能は含まれない | 108,000円 + 5,400円×追加人数 | 360,000円 |
①はMarketing HubとSales Hubを別々に契約する構成、②はCustomer Platformで6シート分をまとめて含み、必要な人数分だけシートを追加する構成、③はHubSpot for Marketersでマーケティング施策に絞り込み、営業機能は既存の仕組みを使い続ける構成です。②の追加シート単価は公式サイトでは確認が取れなかったため、実際に検討する場合は営業担当者に見積もりを依頼してください。自社が営業機能とマーケティング機能のどちらを重視するかによって、最適な構成は変わります。
ケースC:全社で使う——複数事業部にまたがり、数万件規模のデータベースを扱い、事業部間でのデータ権限分離が必要になる段階では、パーティション機能やカスタムオブジェクトが使えるEnterpriseが実質的な選択肢になります。データ量や連携先システムの複雑さによっては、Data Hubの追加も検討してください。
金額のイメージがついたら、次に気になるのは「他社は実際にどこまでやっているのか」だと思います。
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5. 見落としがちなコスト
- オンボーディング費用:Marketing Hub、Sales Hub、Service HubなどのProfessional・Enterpriseは、契約時にオンボーディング費用が必須となる製品があります。ライセンスの月額だけで予算を組むと、この初期費用が抜け落ちがちです。
- クレジットの追加購入:AI機能を使う場面が多いと、あらかじめ含まれるクレジットだけでは不足することがあります。追加購入分を含め、未使用分は繰り越されず毎月リセットされる点を踏まえて運用計画を立てる必要があります。
- Revenue Hubの決済手数料:Revenue Hubの決済機能には別途手数料が発生します。公式ページでは米ドル表記で案内されている項目もあるため、そのまま円換算せず、実際の請求通貨・為替条件を確認してください。
- 年間契約と月次払いの差:月次払いは年間契約より約10%高くなります。長期利用が見込まれるなら、年間契約のほうがトータルコストを抑えられます。
6. 適正プランは「やりたいこと」から逆算する
ここまで、HubSpotの料金を決める7つの変数と、やりたいこと別の逆引き早見表、総額シミュレーションを見てきました。プランの一覧を眺めているだけでは、自社にとっての適正プランは見えてきません。「何を実現したいか」を具体的な業務レベルまで言語化し、そこから必要な機能・上限・シート数を逆算していくことが、遠回りに見えて最も確実な方法です。
自社だけで要件を言語化するのが難しい、あるいは検討した構成が本当に自社に合っているか判断がつかないという場合は、要件定義の段階から一緒に整理していくことも可能です。