HubSpotパートナーになるには?登録手順・費用・ティア獲得までの全ロードマップ【2026年版】
この記事の結論
- 2026年7月15日から、パートナーメンバーシップが月額48,000円で有料化されました。登録だけしておく、という運用はできなくなります。
- さらに過去12か月で最低1 Sourcedポイントが必要で、2027年1月1日からは毎月評価されます。未達なら通知から30日でプログラム終了です。
- 最初の目標はGold。年間330万円規模のライセンス販売で到達できますが、その先のPlatinumは約1,220万円規模と、壁が一段高くなります。
この記事について
本記事は、2015年よりHubSpotパートナーとして活動している株式会社クリエイティブホープ(HubSpot Platinum Partner)が、HubSpot公式の一次情報をもとに編集しています。制度は頻繁に改定されるため、最新の要件は必ずHubSpot公式でご確認ください。
1. まず「どのパートナープログラム」かを決める
HubSpotには5つのパートナープログラムがあります。導入支援・コンサルティングを事業にする場合、選ぶのはSolutions Partner Programです。
| プログラム | 対象 |
|---|---|
| Solutions Partner | コンサルティング会社、エージェンシー、制作会社 |
| Technology(App)Partner | HubSpot連携アプリを開発する企業 |
| HubSpot for Startups Partner | アクセラレーター、VC、インキュベーター |
| Education Partner | 高等教育機関 |
| Affiliate Partner | ブロガー、レビューサイト運営者 |
2. 登録の手順
Step 1:プログラムに申し込む
HubSpot公式のSolutions Partnerプログラムページから申し込みます。
Step 2:パートナーメンバーシップを購入する
2026年7月15日以降、これが必須になりました。
- 費用:月額48,000円(年次更新)
- HubSpotの所定の有料サブスクリプションを保有している場合、更新時に費用免除の申請が可能です
この有料化がプログラムの性格を変えました。「とりあえず登録だけ」という状態を維持するコストが発生するため、実質的に稼働していないパートナーは今後淘汰されていきます。
Step 3:Solutions Partner認定資格を取得する
社内で最低1名が取得する必要があります。25か月ごとの再取得が求められます。
Step 4:Solutions Directoryに掲載される
HubSpot公式のディレクトリに会社情報が掲載され、発注者から検索・問い合わせを受けられるようになります。
3. 【重要】維持要件 ― Sourcedポイント最低基準
登録後、プログラムに留まるための最低要件があります。
- 過去12か月間で、最低1 Sourcedポイントの獲得
- 2027年1月1日からは毎月評価される
- 未達の場合、通知から30日でプログラム参加が終了
Sourcedポイントは、パートナー自身が案件を開拓して成約した場合に付与されます。HubSpotから紹介された案件(Assistedポイント)や、既存顧客への支援(管理ポイント)では、この最低基準を満たせません。
自社で新規案件を獲得し続けることが、プログラム参加の前提条件になっています。
4. ポイントの仕組みを理解する
ティアはポイントの累積で決まります。ポイントは3種類あります。
| ポイント種別 | 獲得条件 | US$100 MRRあたり | 有効期限 |
|---|---|---|---|
| Sourced | 自社で開拓し成約 | 5ポイント | 成約から1年 |
| Assisted | HubSpot開拓の案件を支援して成約 | 3ポイント | 成約から1年 |
| 管理(Managed) | 既存クライアントへのサービス提供 | 1ポイント | 最終アクションから60日 |
※新興市場のクライアントとの取引は2倍。日本は対象外です。
※日本円では ¥12,000 が US$100相当として換算されます。
押さえるべき3つのポイント
① 管理ポイントは60日で失効する
既存顧客のポータルに触れなくなると、管理ポイントが消えます。ティアを維持するには、継続的な関与が構造的に必要です。
② 取引の共有が必須(2025年11月17日〜)
取引ベースのティアモデルに移行しました。共有取引が作成されなければ、いかなるパートナーにもポイントは付与されません。成約したのにポイントが入らないという事故は、ここで起きます。
③ Sourcedと合計の両方を満たす必要がある
合計ポイントが十分でも、Sourcedポイントが基準未満ならティアは獲得できません。
5. ティア別の要件と、日本円での逆算
必要ポイント(2026年7月15日引き上げ/達成期限:2027年1月15日)
| ティア | Sourcedポイント | 合計ポイント | 平均GRR |
|---|---|---|---|
| Elite | 2,750 | 11,000 | 80%以上 |
| Diamond | 1,250 | 3,750 | 75%以上 |
| Platinum | 425 | 1,275 | 要件なし |
| Gold | 115 | 345 | 要件なし |
日本円に換算すると
Sourcedポイント最低基準から逆算した、必要な販売規模の目安です。
| ティア | 必要Sourced MRR | 年間換算 | 到達の目安 |
|---|---|---|---|
| Gold | 約27.6万円/月 | 約330万円/年 | 数社〜十数社への導入支援 |
| Platinum | 約102万円/月 | 約1,220万円/年 | 継続的な新規獲得体制が必要 |
| Diamond | 約300万円/月 | 約3,600万円/年 | 専業体制+高い顧客維持率 |
| Elite | 約660万円/月 | 約7,900万円/年 | 招待制。世界的にごく少数 |
※概算です。為替、Assisted/管理ポイントの構成比、ローリング集計により変動します。
GoldとPlatinumの間に、約4倍の壁があります。Goldは数社への導入支援で到達できますが、Platinumには継続的な新規獲得の仕組みが必要です。
GRR(総収入維持率)要件
2026年1月15日から、Elite は平均GRR 80%以上、Diamond は 75%以上が必須になりました。GRRは解約とダウングレードの両方を反映し、過去12か月の実績から算出されます。
Diamond以上を目指すなら、販売力だけでは足りません。顧客を維持する体制が要件に組み込まれています。
Eliteの追加要件
- GRR 80%以上
- 全社で100件以上の認定資格を保持
- HubSpotからのEメールによる招待
6. 昇格・降格のタイミング
| 判定 | タイミング |
|---|---|
| 昇格 | 毎月15日 |
| 降格 | 年2回のみ(1月15日・7月15日) |
さらに以下のルールがあります。
- ティア獲得後、最低6か月間は降格しない
- 再評価期間中に1か月でも基準を満たしていれば、そのティアを維持できる
2027年1月15日の再評価に注意してください。2026年7月15日に引き上げられた新基準の達成期限がこの日です。基準を満たせず降格するパートナーが一定数出ることが予想されます。
7. ティアの先にある「アクレディテーション」
Platinum以上に到達すると、アクレディテーション(組織単位の実力認定)の申請資格が得られます。
これはHubSpotのパートナーエコシステムで最も厳格な資格で、6種類が開設されています。
| アクレディテーション | 領域 |
|---|---|
| Onboarding | Professional/Enterprise版のオンボーディング |
| CRM Implementation | 大規模・複雑なSmart CRM実装 |
| Data Migration | 他CRMからの移行 |
| Custom Integration | カスタム連携構築 |
| Solutions Architecture Design | 複雑・技術的ユースケースの設計 |
| Service Implementation | 大規模Service Hub実装 |
取得すると、以下の機会が開かれます。
- Partner Scaled Onboarding:HubSpotが販売した顧客のオンボーディングを担当(Onboarding保有)
- Co-Delivery:HubSpot Servicesと共同でプロジェクトを提供
- Partner Assisted Deals:HubSpotが持つ顧客への共同提案(全アクレディテーション保有)
- Upmarket Referral:大型案件の打診+成約後1年間10%のレベニューシェア(CRM実装保有のみ)
制度の詳細は HubSpotアクレディテーションとは?認定資格・バッジとの違いと6種類の全解説 で解説しています。
8. バッジという第3の選択肢
アクレディテーションとは別に、バッジという組織単位の認定があります。ティア条件がないため、アクレディテーションより取得しやすいのが特徴です。
Industry Specialization Badge(業種特化バッジ)
特定業種への専門性、実証された顧客経験、その業種に注力したGTM体制を持つ組織に付与されます。現在25業種が対象で、うち10業種が受付中です。
1社が取得できるのは最大3業種まで。4つ目の申請は前提条件の段階で却下されます。
業種特化で勝負するパートナーにとって、これは重要な差別化手段です。ディレクトリでの業種別検索での表示順位が上がります。
Quote-to-Cash Capability Badge
HubSpotのRevenue OS(CPQ・請求・決済)実装の専門性を証明します。要件は直近12か月でRevenue Hubの成約5件以上、申請時点でRevenue Hub顧客2社を管理していることです。
9. パートナーになるメリット
| メリット | 内容 | 条件 |
|---|---|---|
| レベニューシェア | 販売取引に対するコミッション | 全パートナー |
| リード紹介 | Partner Matching Tool経由 | 全パートナー |
| Solutions Directory掲載 | 発注者からの検索・問い合わせ | 全パートナー |
| Seismicへのアクセス | イネーブルメント基盤 | Platinum以上 |
| 製品ロードマップの先行情報 | 開発計画の事前共有 | Platinum以上 |
| 専任Partner Account Manager | 担当者の割り当て | Diamond以上 |
| Co-Delivery、PSO等 | HubSpotとの共同提供 | アクレディテーション保有 |
10. 現実的なロードマップ
Year 0:登録とGold到達
メンバーシップを購入し、認定資格を取得。年間330万円規模の販売でGoldに到達します。まずは自社が得意な業種・領域を1つ決め、そこで実績を作るのが最短です。
Year 1〜2:Platinumへ
年間1,220万円規模へ。ここには新規獲得の仕組みが必要です。同時に、アクレディテーションの前提資格(約35時間)の取得を1〜5名のチームで進めておきます。
Year 2〜3:アクレディテーション取得
Platinum到達後、実プロジェクトのケーススタディと顧客リファレンスを準備して申請します。フルタイム社員の成果物のみが有効なので、外注中心の体制では取得できません。
Year 3〜:Diamond
年間3,600万円規模+GRR 75%以上。顧客維持の体制が要件に入るため、継続支援を前提とした事業モデルへの転換が必要になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. パートナー登録に費用はかかりますか?
2026年7月15日以降、月額48,000円のパートナーメンバーシップの購入が必須です。HubSpotの所定の有料サブスクリプションを保有している場合、更新時に費用免除を申請できます。
Q2. 登録すればすぐGoldになれますか?
なりません。ティアはポイントの累積で決まり、Goldには年間330万円規模のライセンス販売実績(Sourcedポイント115以上、合計345以上)が必要です。ティアを持たないSolutions Partnerとして登録され、実績に応じて昇格します。
Q3. 案件を成約したのにポイントが付きませんでした。なぜですか?
2025年11月17日から取引ベースのティアモデルに移行しており、共有取引が作成されていなければポイントは付与されません。成約前に取引の共有処理が完了しているか確認してください。
Q4. GoldとPlatinum、どちらを目指すべきですか?
事業戦略によります。ただしアクレディテーションの申請資格はPlatinum以上なので、大規模案件や技術的に複雑な案件を狙うならPlatinumが実質的な足切りラインになります。
Q5. 一度Goldになれば維持できますか?
いいえ。降格判定は年2回(1月15日・7月15日)行われます。ただしティア獲得後6か月間は降格せず、再評価期間中に1か月でも基準を満たしていれば維持できます。
Q6. 外注や業務委託のメンバーで実績を作れますか?
ティアのポイント獲得には問題ありません。ただしアクレディテーションの申請では、フルタイム社員による成果物のみが有効で、HubSpotが雇用形態を検証します。外注中心の体制ではアクレディテーションは取得できません。
Q7. 認定資格は何個必要ですか?
プログラム参加には最低1名のSolutions Partner認定資格が必要です。Eliteを目指す場合は全社で100件以上が要件になります。アクレディテーションには領域別の前提資格が必要で、1〜5名のグループで分担できます(6名以上への分散は不可)。
まとめ
- 2026年7月15日から月額48,000円が必須。登録だけの運用はできなくなりました
- 過去12か月で最低1 Sourcedポイント。2027年1月からは毎月評価されます
- Goldは年間330万円規模で到達可能。まずはここを目標に
- GoldとPlatinumの間に約4倍の壁。Platinum以上でアクレディテーションの申請資格が得られます
- Diamond以上はGRR要件。販売力だけでなく顧客維持体制が必要です
- 2027年1月15日の再評価に注意。新基準の達成期限です
パートナー制度の全体像は HubSpotパートナー完全ガイド で解説しています。
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同じパートナーとして
株式会社クリエイティブホープは、2015年からHubSpotパートナーとして活動しているPlatinum Partnerです。有資格者は30名以上、HubSpotの「Customer First in Japan」を受賞しています。
支援社数を増やすことよりも、1社ごとに深く長く関わることを選んできました。その結果として、CRM構築から業務システム統合、サイト構築、データ基盤整備まで、同一クライアントに複数フェーズにわたって関わる形が中心になっています。
2022年には、その実践をまとめた書籍『HubSpotワンストップマーケティング』をフォレスト出版より刊行しました。
参考:一次情報
- HubSpot「ティアとポイントの仕組み」 https://www.hubspot.jp/partners/how-tiers-work
- HubSpot「Solutions Partnerプログラム」 https://www.hubspot.jp/partners/solutions
- HubSpot「Solutions Partner Accreditations」 https://www.hubspot.com/solutions-partner-accreditations
- HubSpot「Partner Badges」 https://offers.hubspot.com/partner-badges
最終更新日:2026年8月29日